日商簿記1級・次の試験日程と3段階の学習ロードマップ【2026年版】

更新日:2026年9月3日|投稿日:2026年6月30日|著者:若葉(関西の大学3回生・ITパスポート・基本情報技術者学習中/簿記1級は中断中)

こんにちは、若葉です!

2級に合格して、いよいよ「簿記1級」のテキストを開いた瞬間……「範囲が広いし、細かい論点も多い。次の試験日までに何から手をつければいいの?」と、難しさに心が折れそうになっていませんか?(めちゃくちゃ分かります笑)。

1級にはネット試験がありません。だからこそ、受験日を先に確認して、全体像の把握・問題演習・本番形式の練習を順に進めることが大切です。

今回は、私が公認会計士の勉強(財務・管理)で学んだ「先に全体像をつかみ、問題で確認する」進め方をもとに、受験日から逆算する学習の順序を整理します。

この記事で整理した内容から、次の学習で確認することを1つ選び、記録に残してみてください。

⚠️ 【必読】1級にはネット試験(CBT)が存在しません!
3級・2級ではネット試験(CBT方式)があります。しかし日商簿記1級にはネット試験がありません。2026年度の1級は、6月と11月の統一試験で実施されます。受験日を先に確認して、そこから学習の順序を組み立てましょう。
NEXT EXAM
2026年
11月15日
第174回の統一試験。申込先や会場は受験地の商工会議所へ確認します。
STUDY FLOW
3つの
段階
全体像の把握→問題演習→本番形式の順に、受験日から逆算して進めます。
PASS RULE
70点+
足切り回避
4科目合計70点以上かつ各科目10点以上(40%)が合格条件。

2026年・次の試験日程

2026年度の次の1級統一試験は第174回・2026年11月15日(日)です。第175回(2027年2月28日)は2・3級のみの実施です。申込期間・会場は地域で異なるため、受験希望地の商工会議所で確認してください。

NEXT TARGET
第174回:2026年11月15日(日)
項目内容
試験回数年2回のみ(6月・11月)※ネット試験なし
試験時間180分(商業簿記・会計学90分+工業簿記・原価計算90分。途中に休憩あり)
出題科目商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算(各25点、計100点)
合格基準70点以上かつ各科目10点(40%)以上
直近合格率第173回:21.2%(実受験者9,806人中、合格者2,076人)
受験料8,800円(税込)
受験資格なし(誰でも受験可能)

試験時間・合格基準:日本商工会議所「簿記 1級 試験科目・注意事項」/試験日・受験料:日本商工会議所「2026年度試験日程カレンダー」/直近合格率:日本商工会議所「簿記 1級受験者データ(統一試験)」(いずれも2026年9月3日確認)

⚠ 科目足切りに注意:4科目合計70点以上でも、1科目でも10点未満(40%未満)があると即不合格です。苦手科目を作らないことが1級合格の絶対条件です。会計学の理論で「白紙に近い状態」で出すのが一番危険なパターンです。

【1級クエストマップ】第174回に向けた3段階の学習計画

この記事は第174回・2026年11月15日を目標にした学習の順序です。まず全体像をつかみ、次に問題演習を増やし、最後に本番形式で確認します。開始時期が異なる場合も、受験日から逆算して同じ順序で配分してください。

第174回・2026年11月15日に向けた簿記1級の3段階学習計画:基礎と全体像、問題演習、本番形式での仕上げ
💡 マップの読み方:2級で学んだ「T字勘定の基本」は、PHASE2(工業・原計)でも土台になります。全体を最初から暗記しようとせず、図と問題を行き来しながら「どの計算・仕訳につながるか」を確認して進めてください。

4科目の全体像と攻略順序

1級は4科目で構成されていますが、独学での攻略順序は「商業簿記・会計学 → 工業簿記・原価計算」が定番です。商業簿記と会計学は出題範囲がほぼ重なるためセットで固め、その土台の上で2級の延長にあたる工業簿記、そして工業簿記との違いを意識しながら原価計算へ進むと効率的です。

商業簿記 25点
連結会計・企業結合・本支店が頻出
2級の連結の延長。連結範囲・持分法・段階取得など難易度が跳ね上がる。ボリュームが最多。
会計学 25点
理論問題が独学最大の難関
会計基準の論点を正確に記述する問題が多い。暗記だけでは対応できず、基準の「なぜ」の理解が必須。
工業簿記 25点
2級の延長で最も入りやすい
予算管理・標準原価計算・CVP分析が加わる。T字勘定の流れは2級と同じなので初動が速い。
原価計算 25点
意思決定会計・ABCが最難関
差異分析の先に「意思決定」論点が追加される。ABC原価計算・設備投資の意思決定まで踏み込む。

RPG風フェーズ攻略プラン

PHASE 1

基礎と全体像をつかむ

🗓 〜2026年9月30日 📚 商業簿記・会計学を中心に確認

まず「商業簿記テキスト(全4冊)」を1周します。連結会計・企業結合・本支店会計・税効果会計を順番に。完璧に理解しようとせず、1周目は全体像を掴むことだけに集中してください。2周目で理解が深まります。

会計学は商業簿記テキストと並走するイメージで。各論点のテキストを読みながら「この処理が何のためにあるか」を意識すると、後の理論問題対策が楽になります。

💡 若葉より:会計学の理論は「条文の丸暗記」ではなく「なぜその処理をするか」の理屈を理解するアプローチが圧倒的に効率的です。会計士の勉強でも同じで、理由がわかると論述問題が書けるようになります。
PHASE 2

問題演習で理解を確かめる

🗓 2026年10月1日〜10月31日 📚 工業簿記・原価計算も問題で確認

2級で学んだ「T字勘定のハコ」はそのまま通用します。1級で追加されるのは標準原価計算の差異分析(価格差異・数量差異・操業度差異など)と、管理会計の「意思決定」論点です。

原価計算ではABC(活動基準原価計算)・設備投資の意思決定・直接原価計算が1級固有の重要テーマです。特に差異分析の「どこから差異が生じたか」を図で整理する習慣をつけると、本番での得点率が上がります。

💡 若葉より:管理会計(意思決定)は会計士の「管理会計論」と内容がほぼ重なります。「どの選択肢を選べば利益が最大化されるか」を数値で判断するパターンは決まっているので、解法の型を覚えるだけで点数が伸びます。2級で苦労した人も、ここは意外と攻略しやすいです。
PHASE 3

本番形式で仕上げる

🗓 2026年11月1日〜11月14日 📚 過去問・模試で4科目を横断

テキスト学習が一通り終わったら、いよいよ過去問・模試で「本番形式」に慣らします。1級の本番は3時間通しでの解答です。時間配分の感覚を体に入れることが最大のミッションです。

4科目を1セットで解く練習を繰り返し、足切り(10点未満科目)が出ないかをチェックしながら弱点を補強します。

⚠ 焦りは禁物:この段階でも「完璧に解けない問題が残る」のは正常です。目標は「全問正解」ではなく「合格点(70点)を安定して超えること」。解けない高難度問題は潔く捨てる判断力も実力のうちです。

科目別 足切り回避ラインと戦略

科目配点死守ライン主な難所戦略
商業簿記25点10点連結・企業結合・段階取得連結の「流れ」を毎回書く習慣をつける
会計学25点10点理論問題・基準の論述テキストの「趣旨・理由」欄を重点的に読む
工業簿記25点10点差異分析の多段階・予算実績比較差異分析ボックス図を毎回手書きで描く
原価計算25点10点意思決定・ABC・設備投資「埋没原価を除いた増分利益」の型を固める

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PHASE2用。差異分析図の解説が丁寧。意思決定・ABC・CVP拡張版まで収録。2級スッキリ愛用者は同シリーズで統一がおすすめ。
辞書・網羅型
TAC「合格テキスト簿記1級」シリーズ(全巻)
論点を徹底網羅した辞書的教材。スッキリで理解した後、わからない論点を調べるのに最適。
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PHASE3のメイン教材。本番3時間形式で解き、時間配分と足切り回避感覚を鍛える。直近10年分が理想。

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まとめ

よくある質問

簿記1級にネット試験(CBT)はありますか?+
ありません。日商簿記1級は3級・2級と異なり、ネット試験(CBT方式)が実施されていません。受験できるのは年2回(6月・11月)の統一試験のみです。2026年7月現在、CBT導入の公式アナウンスもありません。
2級合格から1級合格まで、どのくらいの期間を見ればいいですか?+
必要な期間は、現在の理解度・確保できる学習時間・受験回数によって異なります。まず受験日を決め、全体像の把握、問題演習、本番形式の練習を順に配置しましょう。学習を進めて弱点が見えたら、計画を見直して配分を調整します。
工業簿記と商業簿記はどちらを先にやるべきですか?+
独学者は商業簿記から始めることをおすすめします。理由は商業簿記のボリュームが最大で、連結会計・企業結合は理解に時間がかかるからです。工業・原計は2級の知識が直結するため比較的短期間で進められます。商業を先に始めて、PHASE2で工業・原計に集中するスタイルが最効率です。
1級は独学か予備校か、どちらがいいですか?+
会計学の理論問題は独学が最も難しい科目です。予備校(TAC・大原)は体系的な理論解説と添削があるため、会計学だけでも通信講座を活用する「ハイブリッド戦略」が現実的です。費用を抑えたいなら良質なテキスト+YouTube解説動画の組み合わせで独学は可能ですが、1〜2年の長期戦を覚悟してください。
1級と公認会計士、税理士との関係は?+
日商簿記1級の合格者は税理士試験の税法科目に関する資格要件の一つを満たします。簿記論・財務諸表論は受験資格なしで受験できます。公認会計士試験には財務会計論・管理会計論が含まれており、1級で学ぶ内容とほぼ重なります。