「個別問題集は9割解けるのに、いざ過去問を通しでやると半分も終わらなかった」——私自身、2級の過去問演習を始めた頃にこれで焦った経験があります。テキストの例題や単発の仕訳問題はスラスラ解けるのに、いざ本試験形式の総合問題になると、途中で時間切れになったり、どこから手をつけていいか分からなくなったり。
「理解できているはずなのに解けない」という感覚は、正直けっこう自己肯定感を削られます。でもこれは才能の差ではなく、ほとんどの場合「総合問題への慣れ方」が足りていないだけです。この記事では、その原因を3つに分けて、個別問題から過去問への「橋渡し」になる演習ステップを具体的にまとめました。
同じ壁にぶつかった先輩として書きました。参考になったら、記事の最後にある【いいねボタン】を押してもらえると嬉しいです!
個別問題集は「この単元だけ」を狙って作られています。一方で過去問(総合問題)は、1つの大問の中でも複数の論点が混ざって出題されます。単発の練習しかしていないと、「今どの論点を使うべきか」の切り替えに時間がかかり、結果的に手が止まってしまいます。
個別問題集を解くときは、1問ごとにじっくり時間をかけられます。しかし総合問題では、1問にかけられる時間はかなり短くなります。電卓の打ち方や下書きの書き方が自己流のまま固まっていないと、同じ計算でも人より時間がかかり、それが積み重なって時間切れにつながります。
過去問を「第1問から順番に」解いていませんか? 本番は必ずしも出題順に解く必要はありません。解く順番を事前に決めていないと、苦手な大問に時間を吸われて、得意な大問に手をつける前に時間切れになることがあります。
知恵袋にも「基本のテキストや問題集は理解できているとおもいます」「時間内に問題(過去問)が解けません」という相談が複数寄せられており、この悩み自体は決して珍しいものではありません(Yahoo!知恵袋)。個別問題から過去問へ、いきなり飛び級するのではなく、間に「橋渡し」の演習を挟むのがポイントです。
個別問題集を「単発」ではなく「制限時間つき・複数論点混在」で解き直す。すでに解いたことのある問題集を、今度は複数単元をランダムに混ぜて、1問あたりの制限時間を決めて解き直します。工業簿記が特に穴になりやすい人は、演習ロードマップも参考にしてください。
過去問は最初から時間を計らず、まず「解ける論点」と「解けない論点」の仕分けから始める。いきなり90分測って解くと、時間切れの焦りで正しい実力が測れません。最初の1〜2回は時間無制限で解き、どの論点でつまずくかを仕分けることを優先します。
仕分け後、苦手論点だけをピンポイントで復習し、翌週にもう一度同じ過去問を時間内に解き直す。全部をやり直す必要はありません。仕分けで見つかった苦手論点だけ復習し、1週間後に同じ過去問を今度は時間を計って解き直します。
→ 簿記2級 工業簿記の演習ロードマップ(材料費からCVPまでの解き方)
私自身、最初は第1問から順番に解いていて、工業簿記(第4・5問)にたどり着く前に時間切れになったことがあります。そこから「仕訳→工業簿記→精算表」の順番に変えたところ、得意な工業簿記を確実に得点源にできるようになりました。人によって最適な順番は違いますが、「決めておく」こと自体が重要です。何度か過去問を解く中で、自分に合う順番を早めに固定してください。
電卓のキー操作や下書きの書き方を、本番直前になって変えるのはリスクが高いです。早い段階で「自分のやり方」を決めて、それを演習のたびに繰り返すことで、処理スピードが自然と上がっていきます。
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橋渡し演習を重ねても時間内に終わらない場合は、原因をもう一段掘り下げます。直近の過去問1回分を見返して、以下のように仕分けてみてください。
| 設問の状態 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 白紙のまま出した | 知識の抜け(該当論点の復習が優先) |
| 時間切れで飛ばした | 演習量・処理スピード不足(橋渡し演習を継続) |
| 解いたが時間がかかった | 解く順番・電卓操作の見直しが有効 |
仕分け結果が「時間切れ」に偏っているなら演習量の問題、「白紙」に偏っているなら知識の抜けが原因です。それぞれ対処法が異なるので、混同せずに1つずつ潰してください。
この「橋渡し」演習を重ねてもなお本番で崩れてしまう場合は、模試と本番のスコア差を扱った記事もあわせて参考にしてください。
→ 簿記2級、模試はできるのに本番だと解けない…なぜ?点数が伸びない人の弱点診断チェックリスト
「理解できているのに解けない」という感覚は、才能の差ではなく演習の"やり方"の差です。総合問題への橋渡し演習を挟むだけで、驚くほど手ごたえが変わります。今日この記事を読んだあなたは、もう次の演習から違うやり方で過去問に向き合えます。
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