「模試や予想問題集だと7〜8割取れるのに、本番の過去問や本試験になると急に手が止まる」——これ、実はすごくよくある悩みです。しかも厄介なのが、「メンタルが弱いから」「本番に弱い性格だから」で片付けられがちなこと。私自身もそう思い込んで、原因を探すのを諦めかけた時期がありました。
でも実際は、性格の問題じゃなく「模試の間違え方」を分析していないだけのケースがほとんどです。この記事では、その原因を3パターンに分けて、自分がどれに当てはまるかを5分で診断できるチェックリストを用意しました。
同じ壁にぶつかった先輩として書きました。参考になったら、記事の最後にある【いいねボタン】を押してもらえると嬉しいです!
「本番に弱い」で終わらせず、まず自分がどのパターンに当てはまるかを特定しましょう。下の表で、3つのパターンの特徴を整理しました。
| パターン | 特徴 | よくあるサイン |
|---|---|---|
| ①初見の言い回しに弱い | 知識はあるのに、聞かれ方が変わると手が止まる | 問題集と同じ形式だと解けるが、表現が変わると迷う |
| ②時間配分のミス | 解ける問題も時間切れで白紙になる | 後半の大問(第3問・第5問)が毎回時間切れ気味 |
| ③特定分野だけの穴 | 特定の論点でまとめて失点している | 連結会計・標準原価計算など、特定単元だけ点が伸びない |
感覚で「なんとなく本番に弱い」と決めつける前に、手元にある直近の模試・過去問3回分を見返してください。以下の手順で、自分の間違え方を「見える化」します。
直近3回分の答案(模試・過去問)を用意する。採点結果が残っていなければ、記憶でも構いません。大問ごとに「白紙で出した設問」「時間切れで飛ばした設問」「解いたのに間違えた設問」の3種類に色分けしてください。
「解いたのに間違えた設問」を、さらに4種類に分類する。「知識不足(そもそも解き方を知らなかった)」「読み取りミス(問題文を勘違いした)」「計算ミス(電卓・集計のミス)」「時間切れ気味で焦って書いた」のどれに当てはまるか、1問ずつチェックしていきます。
集計して、どの分類が一番多いかを数える。「読み取りミス」が多ければパターン①、「時間切れ」の設問がどの回も後半に集中していればパターン②、特定の大問・単元に間違いが偏っていればパターン③です。
使っている問題集が1冊だけだと、その問題集の「聞かれ方の癖」に慣れてしまい、本番で違う言い回しをされると対応できなくなります。対策はシンプルで、普段使っている問題集とは別の予想問題集や、他社(TAC・ネットスクール・大原など)の模試を1〜2回分だけ追加で解くことです。同じ論点でも聞かれ方が変わるだけでかなり対応力が上がります。
解ける問題を時間切れで落としているなら、これは実力不足ではなく練習不足です。大問ごとの目標時間を紙に書き出してから解く練習をしてください。例えば「第1問15分・第2問20分・第3問25分・第4問18分・第5問22分」のように自分で割り振り、模試のたびにストップウォッチで実測して、どこで想定より時間がかかっているかを確認します。
| 大問 | 目安時間(90分中) | 時間がかかりやすいポイント |
|---|---|---|
| 第1問(仕訳) | 15分前後 | 仕訳自体より、見慣れない勘定科目名で迷う |
| 第2問(個別論点) | 18〜20分 | 連結・株主資本等変動計算書など資料が多い年は要注意 |
| 第3問(決算整理・財務諸表) | 25分前後 | 集計ミスに気づいて後戻りすると一気に時間を食う |
| 第4問・第5問(工業簿記) | 合計25〜30分 | 下書きの型が決まっていないとここで詰まりやすい |
連結会計・標準原価計算・リース会計など、特定の論点だけが毎回失点しているなら、演習量を全体的に増やしても効果は薄いです。その分野だけを1〜2週間、集中的にやり直す期間を作ってください。工業簿記だけが極端に弱いという方は、演習ロードマップの記事もあわせて読んでみてください。
→ 簿記2級 工業簿記の演習ロードマップ(材料費からCVPまでの解き方)
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診断した結果、原因が①〜③のどれにも当てはまらず、単純に「本番の空気に飲まれる」というケースもあります。これはよくある反応で、決して珍しいことではありません。まず確認してほしいのは、模試を本番と同じ時間・同じ環境で解いていたかです。自宅でリラックスして時間無制限で解いた模試と、本番の緊張感の中で90分きっちり解く本試験は、同じ「模試」でも別物です。
ネット試験(CBT)と統一試験(紙)では緊張するポイントが少し違います。どちらを選ぶか迷っている方は、こちらの比較記事も参考にしてください。
→ ネット試験(CBT)vs 統一試験(紙)徹底比較 / → ネット試験の問題構成・時間配分
今回この記事を読んで対策をしても、結果として本番で思うように点が取れないこともあります。それ自体は珍しいことではありません。大事なのは「今回はダメだった」で終わらせず、次の模試診断に必ずつなげることです。試験直後の記憶が新鮮なうちに、どの大問で・どんな理由でつまずいたかをメモしておいてください。
もし結果的に本試験も不合格だった場合は、原因分析から立て直しまでを整理した記事もあります。
「本番に弱い」という結論は、実は一番もったいない結論です。原因さえ特定できれば、直す場所は驚くほど絞り込めます。今日この記事を読んで診断まで終えたあなたは、もう次の模試で同じ間違いを繰り返さない準備ができています。
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