公認会計士・税理士は予備校と独学どっちがいい?費用・学習環境を比較

更新日:2026年8月10日|若葉(元CPA受験生・日商簿記1級勉強中・スタディクエスト)

公認会計士・税理士の試験勉強を始めるにあたって、「予備校に通うべきか、独学でいけるか」は最初の重要な判断です。結論から言うと、公認会計士は予備校ほぼ一択、税理士は科目によって独学も選択肢になります。会計士試験に1年半挑戦した経験をもとに詳しく解説します。

公認会計士試験:予備校と独学の比較

項目予備校独学
費用73〜89万円(初学者向けの1〜2年コース)市販テキスト・問題集の実費
合格率の比較学校別に単純比較できる公的統計は確認できない独学だけの公的統計も確認できない
必要勉強時間3,000〜5,000時間4,000時間以上(情報収集含む)
カリキュラム体系的・試験傾向に最適化済み自分で設計が必要
答練・模試充実(本番形式で受けられる)ほぼ入手困難
向いている人確実に合格を目指す人会計の専門家・2回目受験者

結論:公認会計士は予備校を強く推奨

公認会計士試験は試験範囲が広く、答練・模試や質問環境をどう確保するかが重要です。独学での合格可能性を一律に否定する公的根拠はありませんが、情報収集・教材選び・答案練習まで自分で設計する負担は大きくなります。

挑戦した側の本音:私自身、会計士試験に1年半挑戦したうえで簿記1級に切り替えましたが、予備校のカリキュラムなしに試験範囲を独力でカバーするのは現実的でないと感じました。特に答練(模擬試験)は市販では手に入らず、本番感覚を掴む上で必須です。

主要予備校の受講料(公認会計士・初学者向け)

2026年7月31日に各校の公式サイトで確認した金額です(すべて税込)。受講料は改定されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。

予備校コース受講料
資格の大原2年初学者合格コース(2028年合格目標)780,000円〜
TAC2年S本科生(2028年合格目標)790,000円
+別途入会金10,000円
CPA会計学院2年スタンダードコース(2028年合格目標)800,000円(通信・通学)
850,000円(通学・通信併用)

2年コースはどこも78〜80万円で、ほとんど差がありません。「安い予備校を探す」という発想は、この試験ではあまり意味がありません。CPA会計学院の場合、学習期間を縮めた1年スタンダードコースが730,000円、逆に短答4回に対応する2年超速習コースが840,000円と、期間と受験回数によって上下する構造になっています。

合格率の扱い:公認会計士試験の公表合格率は試験全体の数字で、予備校利用者と独学者を同じ条件で比較したものではありません。本記事では、学校別の合格率や「合格者の何%が予備校利用」といった比較可能性を確認できない数字は掲載しません。

「合格者占有率」の数字について:各校が公表している合格者占有率は、集計の基準が学校ごとに異なります(単科受講や答練のみの利用者を含めるかどうかなど)。数字を横に並べて優劣を判断できるものではないため、本記事では各校の占有率を比較対象にしていません。気になる場合は、各校の公式サイトで集計方法の注記まで含めて確認してください。
受講料を下げられる制度(各校の公式サイトに記載があるもの):

簿記1級に合格してから会計士講座に入ると、TACの場合は15万円以上安くなります。簿記1級を経由するルートには、学習面だけでなく金額面のメリットもあるということです。

税理士試験:予備校と独学の比較

項目予備校独学
費用(1科目)数万円〜十数万円(科目・学習形態による)市販テキスト・問題集の実費
科目合格のしやすさ高い(傾向対策が充実)科目による(簿財は可能)
カリキュラム試験特化で効率的市販テキストで対応可能な科目もあり
向いている人確実に合格したい人・法人税など難関科目簿記2級以上の知識がある・簿財受験者

結論:税理士は科目によって独学も選択肢あり

税理士試験は5科目合格制のため、科目ごとに戦略を変えられます。簿記論・財務諸表論(簿財)は市販テキストが充実しており独学合格者も多い。一方、法人税法・所得税法などの税法科目は難易度が高く、予備校の答練が事実上必須です。

科目別・独学の可否

科目独学の難易度理由
簿記論★☆☆(比較的可能)市販テキストが豊富。簿記2級の延長線上
財務諸表論★★☆(可能だが時間かかる)理論問題の出題傾向を掴むのにやや時間が必要
法人税法★★★(難しい)範囲が膨大。予備校の答練なしでは傾向対策が困難
所得税法★★★(難しい)計算の複雑さと理論の暗記量が多い
消費税法★★☆(やや難)改正が多く最新情報のキャッチアップが必要
相続税法★★☆(やや難)計算と理論のバランスが必要

主要予備校の受講料(税理士)

税理士講座の受講料は科目ごと・学習形態ごとに設定されているため、会計士のように「1コースいくら」とは比べられません。以下は2026年7月31日に公式サイトで確認できた金額です(税込)。

予備校コース受講料
スタディング簿財2科目セット(2027年度合格目標・ミニマムパック)59,800円
法人税法/消費税法/相続税法/国税徴収法(各1科目・ミニマムパック)各49,800円
資格の大原科目・学習形態ごとに設定。本記事では未確認のため金額を掲載していません(公式サイトでご確認ください)
TAC同上

スタディングは直前対策講座(2万円台)や冊子版オプション(テキスト+問題+理論暗記のセットで3〜4万円台)が別売りになっており、フルパックにすると法人税法で82,800円、簿財2科目で94,800円になります。「1科目5万円」という数字だけで比べると実態を見誤ります。

この表について:以前このページには大原・TACの税理士講座の金額を範囲で記載していましたが、公式サイトでの裏付けが取れていない数字でした。誤った予算感をお伝えすることになるため、確認できるまで掲載を取り下げています。確認でき次第、追記します。

予備校と独学、どちらを選ぶべきか チェックリスト

予備校を選ぶべき人

独学を選べる人

注意:「独学でも合格できる」という情報はSNSで見かけますが、多くは簿財の話か、複数回落ちた後の再挑戦です。初学者が公認会計士を独学で狙うのは時間とお金の両方を無駄にするリスクが高いです。

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まとめ

よくある質問

公認会計士は独学で合格できますか?
独学での合格可能性を一律に否定する公的根拠はありません。ただし、教材選び・学習計画・答練・質問環境を自分で整える必要があるため、予備校のカリキュラムを使う場合と負担を比較して選びましょう。
税理士の簿記論は独学で合格できますか?
はい、可能です。市販テキストが充実しており、簿記2級の知識があれば独学での合格実績も多いです。財務諸表論もあわせて独学で合格する方も多くいます。
公認会計士の予備校費用はいくらかかりますか?
初学者向けの2年コースは、資格の大原が780,000円〜、TACが790,000円、CPA会計学院が800,000円です(2026年7月31日に各校公式サイトで確認・税込)。学習期間を1年に縮めたコースは73万円台からあり、短答式試験の受験回数を増やすコースほど高くなります。
公認会計士と税理士、どちらを目指すべきですか?
難易度・費用・期間すべてで公認会計士の方が高い要求があります。会計士合格で税理士登録も可能なため、会計のプロを目指すなら会計士が最短ルートという考え方もあります。詳しくは「公認会計士vs税理士」比較記事もご覧ください。

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