社労士 vs 行政書士 どっちを先に取るべき?難易度・独立・将来性を徹底比較【2026年版】

更新日:2026年8月11日|著者:若葉(関西の大学3回生・日商簿記1級勉強中)

若葉 若葉 より

「社労士と行政書士、どっちを先に取ればいいですか?」——これ、私が会計士を目指す友人からも本当によく聞かれる質問なんです。正直に言うと、この2つを「ライバル資格」として比較するのは、実はもったいない発想です。

社労士と行政書士は、どちらが上という関係ではなく、仕事の入口が異なる資格です。この記事では、1年後に扱いたい相談が「人事・労務」か「許認可・事業の立ち上げ」かを起点に、先に受ける資格を整理します。比較表を読む前に、自分が扱いたい相談を一つメモしておくと選びやすくなります。

Study Quest decision sheet

合格率ではなく、1年後の仕事から逆算する

資格の数字だけで決めると、合格後に何をしたいのかが曖昧になります。まず「誰の、どんな手続きを支援したいか」を一つ選び、学習を続けられるかまで含めて比較します。

考えたい仕事先に調べる資格2週間で確認すること
入退社・社会保険・就業規則などを支援したい社会保険労務士労働・社会保険の用語を読み、制度を説明できるか
許認可・法人設立・官公署への申請を支援したい行政書士行政法の条文と申請実務に興味を持てるか
まだ仕事内容が決まっていない両資格の業務紹介を比較求人・事務所サイトを3件ずつ読み、共通する業務を書く
受験生
受験生(どちらを取るか悩み中)
若葉さん、社労士も行政書士も「法律系の国家資格」ってことで、正直そんなに違いが分かってません……。難易度もほぼ同じって聞きますし、結局どっちが「楽」なんですか?
若葉
若葉(日商簿記1級勉強中)
「楽」で選ぶと痛い目を見るよ(笑)。この2つ、合格の壁になる「トラップの種類」がまったく違うんだ。社労士は「足切り」——総合点がどれだけ良くても、1科目でも基準点を割った瞬間に即不合格になる、いわば防衛ゲーム。一方の行政書士は「記述式60点」——丸暗記した知識を自分の言葉で組み立てて書く、表現力が問われるゲームなんだよ。
受験生
受験生(どちらを取るか悩み中)
なるほど……トラップの種類が違うのは分かりました。じゃあ「何を武器にしたいか」で選べばいいってことですか?
若葉
若葉(日商簿記1級勉強中)
その通り!「人事・労務・社会保険」で戦いたいなら社労士、「会社設立・許認可申請」で戦いたいなら行政書士。目的が違えば持つべき武器も変わる。しかも受験資格がないぶん行政書士は今すぐ動けるから、まず行政書士で士業デビューして、後から社労士で労務の盾を追加する——この順番が一番コスパの良い攻略ルートだよ。この後の戦略マップで、その相乗効果を一発で見せるね!
社労士と行政書士の科目範囲対比とダブルライセンスの相乗効果マップ図解

社労士(10科目・足切あしきり方式)と行政書士(8科目・記述式きじゅつしき60点)の範囲対比、および行政書士→社労士で生まれる相乗効果そうじょうこうかを示した戦略マップ

基本情報の比較

社労士と行政書士はどちらも法律系の難関資格ですが、専門領域と独占業務どくせんぎょうむが大きく異なります。「人事・労務・社会保険」を扱いたいなら社労士、「官公署への申請・許認可」を扱いたいなら行政書士が最適です。

項目社会保険労務士(社労士)行政書士
試験日年1回(8月第4日曜日)年1回(11月第2日曜日)
受験資格大卒以上 or 実務経験3年以上なし
合格率6〜8%10〜15%
必要勉強時間500〜800時間500〜800時間
受験料15,000円10,400円
独立開業○(社労士事務所)○(行政書士事務所)

難易度の比較

合格率は社労士6〜8%、行政書士10〜15%で社労士がやや低いですが、難易度はほぼ同等だというのが私の実感です。社労士には「各科目の足切り(選択式3点・択一式4点)」があり、1科目でも基準を下回ると不合格になる独特の構造が難しさを生んでいます。

比較軸社労士行政書士
合格率6〜8%10〜15%
科目足切りあり(最大の難関)なし
試験範囲10科目(労働・社会保険法)8科目(民法・行政法・憲法等)
記述問題選択式穴埋め記述式あり(重要)
難易度★★★★☆★★★★☆
社労士の「足切り」に注意:選択式は1科目3点以上(5点満点)、択一式は1科目4点以上(10点満点)が必要です。総得点が合格ラインに達していても1科目でも足切りに引っかかると不合格になります。本番の緊張や難問が出た科目でメンタルが崩れやすいのが社労士試験の特徴です。

業務内容・活躍場面の比較

業務社労士行政書士
主な業務労務管理・社会保険手続き・給与計算許認可申請・法人設立・在留資格
顧問先中小企業(人事・総務の代行)中小企業・個人(各種申請代行)
独立後の収入顧問契約で安定しやすい案件ごとの報酬が多い
企業内での活用人事・労務部門で高評価法務・総務部門で評価
副業・複業○(顧問契約・スポット相談)○(申請代行・コンサル)

どちらを先に取るべきか?

行政書士を先に取るべき人

社労士を先に取るべき人

若葉's結論・ダブルライセンスの相乗効果:社労士+行政書士を取得すると「会社設立(行政書士)+社会保険加入手続き(社労士)+労務管理顧問(社労士)」をワンストップで対応できます。独立後の競争力が大幅に上がり、スタートアップ・中小企業のトータルサポートが可能になります。私なら、受験資格の縛りがない行政書士で最速デビューし、その勢いのまま社労士で労務の盾を追加する順番を選びます。

⚔ 500〜800時間の長丁場をRPGで乗り越えよう

Study Questで毎日の学習を経験値に変換。社労士・行政書士どちらの長期学習も継続できます。

無料で試してみる →

まとめ

若葉 若葉 より

社労士も行政書士も、どちらも500〜800時間という長丁場を乗り越えて初めて手にできる資格です。会計士試験という長い戦いを経験した私から見て、迷いながらも今日もテキストを開いているあなたは、それだけで十分にリスペクトに値します。

「どちらが正解か」で足踏みせず、まず1年後に扱いたい相談を一つ書き出してください。人事・労務なら社労士、許認可や事業の立ち上げなら行政書士を起点に、公式の試験日程と今週確保できる学習時間を確認してから最初の受験目標を決めましょう。

よくある質問

社労士と行政書士はどちらが難しいですか?
難易度はほぼ同等です。合格率は社労士6〜8%、行政書士10〜15%で社労士がやや低いですが、社労士には各科目の足切りがあり一発逆転が難しい構造です。勉強時間はどちらも500〜800時間です。
両方取るならどちらから?
一般的には行政書士を先に取ることが推奨されます。行政書士に受験資格がなく誰でも受験できるため、まず行政書士を取得して士業のスタートを切り、その後社労士に挑戦するルートが王道です。
独立開業しやすいのはどちらですか?
どちらも独立開業できます。社労士は企業の顧問契約で安定収入を得やすく、行政書士は業務範囲が広い分、専門特化が重要です。ダブルライセンスでワンストップサービスが可能になり独立後の競争力が上がります。

関連記事

社労士
社労士の勉強時間・独学合格スケジュール
行政書士
行政書士試験の独学合格ガイド
資格比較
宅建 vs 行政書士 どっちを先に取るべき?