日商簿記2級 | 公開:2026年5月9日

簿記2級のリース取引とは?
ファイナンス・リースの仕訳を解説

著者:大谷 一輝(大阪経済大学3回生・日商簿記1級勉強中)

大谷
大谷 一輝 より

こんにちは、大谷です!
実は、今回紹介するリースの「利子抜き法」や「減価償却の年数選び」は、僕が大学の講義内で初めて解いたとき、「うわっ、なんじゃこりゃ……支払利息の数字ってどこから計算すんの!?」と頭を白紙にして激しくつまずいた大嫌いな論点でした(笑)。
だからこそ、当時の僕と同じようにひっかけの罠にハマって悩んでいる皆さんに、どこよりも直感的にゲーム感覚のパズルとして理解してもらえるよう、僕なりの攻略法をお届けします!

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リース取引は、コピー機や車両、機械装置などを借りて使う取引です。簿記2級では、ただの賃借料として処理する場合と、実質的に購入したように処理する場合を分けて理解します。

受験年度に注意:2026年度の簿記2級では、ファイナンス・リース取引とオペレーティング・リース取引の区分を前提に学習します。2027年度以降は出題範囲改定が予定されているため、受験年度に合った最新テキストで確認してください。
先に結論:ファイナンス・リースは「実質的に買ったように使うリース」、オペレーティング・リースは「通常の賃貸借に近いリース」です。簿記2級では、ファイナンス・リースの資産・負債計上が中心です。

リース取引とは

ファイナンス・リースとオペレーティング・リースの判定と仕訳
図:ノンキャンセラブル+フルペイアウトで判定→ファイナンスは資産・負債計上、オペレーティングは賃借料処理

ファイナンス・リースは「実質的な購入」として資産と負債をB/Sに計上。オペレーティング・リースは単純な賃借料処理で、B/Sに載りません。

リース取引とは、会社が設備や車両などを一定期間借りて使用し、リース料を支払う取引です。購入すれば固定資産になりますが、リースでは所有権が貸し手に残ることがあります。

ただし、契約内容によっては、借りているだけに見えても実質的には購入とほとんど同じ場合があります。そのため会計では、リース取引を内容に応じて分けて処理します。

リース取引の種類

種類意味処理のイメージ
ファイナンス・リース取引実質的に資産を購入したようなリースリース資産とリース債務を計上する
オペレーティング・リース取引通常の賃貸借に近いリース支払リース料などの費用処理

簿記2級で特に重要なのは、ファイナンス・リース取引です。資産と負債を同時に認識するため、通常の費用処理よりも仕訳が重くなります。

ファイナンス・リース取引

ファイナンス・リース取引では、リース物件を借りている側が、実質的にその資産を使い切るような契約になります。そのため、リース開始時にリース資産とリース債務を計上します。

借方貸方
リース資産リース債務

この仕訳は、「資産を手に入れた」と同時に「将来リース料を支払う義務を負った」と考えると理解しやすくなります。

利子込み法と利子抜き法

ファイナンス・リースの処理には、利子込み法と利子抜き法があります。簿記2級では、問題文で指定された方法に従います。

方法意味
利子込み法リース料総額をリース資産・リース債務として計上する方法
利子抜き法利息部分を除いた金額でリース資産・リース債務を計上する方法

利子抜き法では、リース料の支払い時に元本部分と利息部分を分け、利息部分を支払利息として処理します。

リース料支払い時の仕訳

利子抜き法で、リース料100,000円を支払い、そのうち支払利息が12,000円だった場合、残り88,000円はリース債務の返済です。

支払利息12,000円はどこから来るのか?
利子抜き法では、「前期末のリース債務残高 × 利子率」で毎期の支払利息を計算します。残りの金額(リース料 - 支払利息)が元本の返済=リース債務の減少になるという、パズルの仕組みです。

例:リース債務残高 600,000円 × 利子率 2% = 支払利息 12,000円
リース料 100,000円 - 支払利息 12,000円 = 元本返済(リース債務の減少) 88,000円
借方金額貸方金額
リース債務88,000現金預金100,000
支払利息12,000

リース料をすべて費用にするのではなく、債務の返済部分と利息部分に分けるのがポイントです。毎期リース債務が減るたびに、翌期の支払利息も連動して小さくなっていきます。

減価償却の処理

ファイナンス・リース取引で計上したリース資産は、固定資産と同じように減価償却します。使っていくにつれて価値が減るため、減価償却費を計上します。

借方貸方
減価償却費リース資産減価償却累計額
⚠ 2級試験の超重要罠(年数の選び方):問題文の「契約の種類」を絶対に見落とさないでください!

【所有権移転外】ファイナンス・リースの場合
 → 借りているだけで自分のものにはならないので、リース期間(借りている年数)で割り算します

【所有権移転】ファイナンス・リースの場合
 → 自分のものになるので、経済的耐用年数(使える年数)で割り算します

この分母の選び方1つで計算が全滅します。問題文の「移転か移転外か」は必ず最初にチェックしてください!

簿記2級では、リース期間・耐用年数・残存価額の指定をすべて確認してから計算に入りましょう。

オペレーティング・リース取引

オペレーティング・リース取引は、通常の賃貸借に近い処理です。リース資産やリース債務を計上せず、リース料を支払ったときに費用処理します。

借方貸方
支払リース料現金預金

ファイナンス・リースと比べるとシンプルですが、問題文でどちらの取引かを見落とさないことが大切です。

例題で確認

リース契約を結び、リース資産の見積現金購入価額が900,000円だった。利子抜き法で処理する場合、リース開始時の仕訳は次のようになります。

借方金額貸方金額
リース資産900,000リース債務900,000

その後、リース料を支払うたびにリース債務を減らし、必要に応じて支払利息を計上します。期末にはリース資産の減価償却も忘れずに行います。

よくあるミス

判断の軸:ファイナンス・リースは「資産を使う権利」と「将来支払う義務」を同時に見る論点です。開始時、支払い時、決算時の3場面で仕訳を分けましょう。

まとめ

⚔ リース取引は3場面で攻略しよう

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よくある質問

リース取引とは何ですか?
設備や車両などを一定期間借りて使用し、リース料を支払う取引です。
ファイナンス・リース取引とは何ですか?
実質的に資産を購入したようなリース取引です。リース開始時にリース資産とリース債務を計上します。
利子抜き法とは何ですか?
利息部分を除いた金額でリース資産とリース債務を計上し、リース料支払い時に元本返済部分と支払利息を分ける方法です。
オペレーティング・リース取引はどう処理しますか?
通常の賃貸借に近い処理です。リース資産やリース債務を計上せず、支払リース料として費用処理します。
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