簿記2級、商業簿記で落とす点を特定する|演習結果を設問別に記録する手順
結論:「商業簿記が苦手」のままテキストを最初から読み直さないでください。直近3回の演習で、どの設問・どの失点の型が続くかを記録してから、戻る論点を1つだけ決めます。
日商簿記2級は商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)を扱い、5題以内・90分、70%以上が合格基準です。設問ごとの配点や採点基準は公式には公表されていません。したがって、この記事では「何点取るべきか」を断定せず、自分の演習結果から次の一手を決める方法に絞ります。
最初に確認する:工業簿記ができても、商業簿記の失点は消えない
工業簿記が得点源なのは強みです。ただし、その強みを「商業簿記の見直しを後回しにしてよい理由」にはしません。試験は商業簿記・工業簿記の両方を含むため、直近の答案で商業簿記側に残る失点を先に見える化します。
2026年6月の統一試験2級は、実受験者4,821名中728名が合格(15.1%)でした。これは設問別の難易度を示す数字ではありませんが、合格率を根拠に「この論点を捨ててよい」とは判断できない理由になります。
直近3回を、設問別に記録する
採点後すぐ、問題の設問名・得点・時間切れの有無・失点理由を書きます。「商業簿記」という大きな箱ではなく、答案に書かれている単位で残すのがポイントです。
| 回 | 設問・論点 | 結果 | 失点の型 | 次にすること |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 仕訳 | / | 論点・勘定科目・金額 | 該当論点の例題1問 |
| 2 | 個別論点 | / | 手順不明・転記漏れ | 途中式を再現 |
| 3 | 決算整理・財務諸表 | / | 時間切れ・集計ミス | 時間無制限で解き直す |
公式に採点基準はありません。 商工会議所も、試験問題・採点内容・採点基準・方法への質問には回答しないと明記しています。市販の解答速報を絶対の正解と扱うのでなく、同じ失点が続くかを自分の記録で確認します。
失点の型ごとに、戻る場所を変える
仕訳で落ちる:論点・勘定科目・金額を分ける
「仕訳が苦手」では次に読む記事が決まりません。問題文の意味が取れないなら論点へ、勘定科目だけ違うならその取引の仕訳へ、計算だけ違うなら途中式へ戻ります。同じ誤答でも戻る場所は別です。
個別論点で止まる:白紙にした箇所を1つ選ぶ
連結、銀行勘定調整、税効果などをまとめて復習しません。直近3回で白紙または手順が止まった論点が重なったときだけ、その1論点の記事と例題へ戻ります。
決算整理で時間切れ:時間無制限の答案と比べる
時間を外して解き直し、結果が大きく上がるなら、先に解答順序・転記・集計の手順を見直します。時間を外しても同じ箇所で止まるなら、そこが復習する論点です。
今日やることは1つだけ
- 直近3回の演習を出す
- 商業簿記側の失点を設問単位で表へ書く
- もっとも繰り返した失点の型を1つ選び、下の該当記事を1本だけ読む