公認会計士 | 公開:2026年6月28日

財務会計論(計算・理論)とは?
短答式・論文式の役割をRPGで解説

著者:大谷 一輝(大阪経済大学3回生・日商簿記1級勉強中)

著者・大谷からひとこと

こんにちは、大谷です!

実は、今回紹介する公認会計士の「財務会計論」ですが、僕が初めて予備校の分厚いテキストと問題集を渡されたとき……「うわっ、なんじゃこりゃ……!計算だけでも簿記2級の何倍もあるのに、その背景の理由(理論)まで文字で全部覚えるの!?絶対無理ゲーじゃん!」と激しくフリーズしました(笑)。

短答の1問3分というタイムアタックや、180分の記述式の論文ボス戦に、最初は絶望しかありませんでした。だからこそ、当時の僕と同じように圧倒されている皆さんに、計算(手続)と理論(理由)をガチャンと合体させてパズル感覚で実力を爆上げする攻略法をお届けします!

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5秒でわかるまとめ
財務会計論の計算と理論の合体マップ
財務会計論の計算と理論の合体マップ(計算と理論の往復が実力をつくる)
この記事について 筆者(大谷)は大阪経済大学3回生。約1年間CPA受験勉強をした後、現在は日商簿記1級を目標に学習中です。実際の受験経験をもとに書いていますが、合格保証はできません。試験の配点・時間・形式などの正確な数字は、公認会計士・監査審査会の公式サイトで必ずご確認ください。

財務会計論は「手続」と「理由」のセットです

財務会計論(計算)は「会計処理をどう進めるか」の手続を学ぶ科目です。財務会計論(理論)は「なぜその処理をするのか」という背景の理由を問う科目です。この2つは別物のように見えて、実は表裏一体です。

僕が勉強し始めたとき、最初は「計算は計算、理論は理論」として別々に詰め込もうとしていました。でも、それをやると両方の進みが遅くなるんです。計算で手を動かしながら「なんでこの処理なんだろう」と理論に目を向けると、どちらも定着が一気に速くなります。

計算

⚔ 基本の剣技・手続

会計処理をどう進めるかを学ぶ領域です。RPGでいえば、攻撃コマンドを正確に出すための基本の剣技。毎日触れないとサビます。

理論

✨ 白魔法・理由の呪文

なぜその処理をするのかを学ぶ領域です。表面の形ではなく、処理の奥にある理由を支える白魔法。論文では特にここが問われます。

計算と理論を一括りとして往復させながら学ぶことで、財務会計論全体の実力が効率よく上がります。計算だけ、理論だけを分断して詰め込もうとするのは遠回りです。

「なぜ?」を持つと、初見ダンジョンで崩れにくくなります

たとえば減価償却で、僕がやらかした話があります。

「建物は100万円で買ったから、買ったときに費用100万円!」と思ってしまいがちです。でも会計はそうしません。「建物は何年も使って収益を生み続けるから、使う期間にわたって少しずつ費用を対応させる」という理由があるから減価償却が存在するんです。

この「なぜ取得時に一括費用化せず、毎年少しずつ費用を計上するのか」という理由を自分の言葉で説明できると、角度を変えた初見の応用問題でも全滅しなくなります。最初は仕訳の形から入って全然大丈夫です。でも最終的には「なぜ」まで言える状態を目指してほしいです。

焦らなくて大丈夫です。計算で手を動かして、理論で理由を言葉にする。この往復ができるようになると、財務会計論はただの暗記地獄から、自分で攻略できる冒険に変わっていきます。

短答式と論文式では、同じ理論でも全く別の戦い方が必要です

財務会計論の理論は、短答と論文で求められることが真逆といっていいくらい違います。これを知らないまま勉強を進めると、短答の感覚のままで論文に臨んで「全然書けない……」という状態になります。僕もそれをやりました。普段の問題集の解き方も、どっちの試験を意識しているかで変えることが大事です。

試験特徴・数字大谷の正直な感想と攻略の方向性
短答式試験
財務・理論
配点約80点(全体500点満点中)。マークシート形式。1問3分以内・理論全体で30分が目安。細かい用語の入れ替えや微妙なひっかけが広範囲から出る。 「わかった気」が一番危ない試験です。知っている単語が出た瞬間に正しいと思い込んで、細かい語尾や条件の違いを読み飛ばして失点します。「×の選択肢がなぜ×なのか」の理由を声に出して説明できるまで追いかけるのが唯一の対策です。
論文式試験
財務・理論
配点約110点(全体700点満点中)。大問3問・180分。実際に文章を記述する形式。細かい暗記より、思考力・判断力・応用能力・論述力が問われる。 180分の長丁場は体力と精神力の削り合いです。そしてここが短答と根本的に違うところで、「なんでその処理をするか」を文章で説明できないと点が入りません。語尾の暗記が全く使えず、本質理解だけが頼りになるボス戦です。
SHORT ANSWER DUNGEON

短答ダンジョン

広い範囲から細かい罠が大量に飛んでくるマークシート戦。「なんとなく合ってる」で進むと後半で大崩れします。罠の理由を言えるまで復習するのが鉄則です。

ESSAY BOSS BATTLE

論文ボス戦

180分で文章を書き続けるボス戦。丸暗記はほぼ通用しません。「会計処理の理由」を自分の言葉で展開できる力が、ここで初めて全力で問われます。

問題集を解くときの王道攻略法

短答ダンジョン攻略:×の理由を声に出せるまで追いかける 問題集で×の選択肢を見たとき、「×だな」で終わらせないことが全てです。たとえば「すべての有形固定資産は一律で定額法のみが適用される」という選択肢があったら、頭の中で「×!機械や工具みたいに最初の数年でガンガン稼いで一気に価値が落ちるものは、稼げるうちに費用を多く引く定率法が合理的だから、一律定額法なんてあるわけない!」とツッコミながら復習します。この「なぜ×か」の言語化が、本番で罠を3秒で見抜く力になります。1問3分で戦えるのは、普段の復習に時間をかけているからです。
論文ボス戦攻略:計算の「なぜ」を文章に変換する練習をする 論文式では、細かい内容ではなく思考力・論述力が問われます。計算で「なんでこの処理をするんだろう」と感じたこと、それを文章で説明する練習が直結します。答案練習(答練)で時間を測りながら書く練習を週1回以上こなすことが、180分の長丁場を戦い抜く体力をつくります。

まとめ:財務会計論は、計算と理論を合体させて育てる科目です

財務会計論は、最初は巨大すぎるボスに見えます。でも、計算の手続と理論の理由がつながった瞬間、「あ、これ戦えるわ」と視界が開ける科目です。毎日の学習記録を積み上げながら、少しずつ会計士ジョブを育てていきましょう。

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