個人事業主とは?青色申告・白色申告・確定申告・扶養…学生のための税金用語まるわかりガイド【2026年版】

更新日:2026年7月11日|著者:若葉(関西の大学3回生・日商簿記1級勉強中)

若葉 より

「個人事業主」「青色申告」「確定申告」「扶養」……税金の話って、単語一つひとつの意味がわからないまま流し読みして、結局モヤモヤだけが残ることが多くないですか?私も簿記の勉強を始めるまでは、正直ほとんど意味がわかっていませんでした(笑)。
この記事では、そういう「そもそも何?」を国税庁の一次情報をもとに一つずつ整理します。ここを押さえておけば、個人事業主やアルバイトのお金の話で迷わなくなるはずです!

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個人事業主とは

個人事業主とは、法人(会社)を設立せず、個人として継続的に事業を営んでいる人のことです。フリーランスのライター、オンライン家庭教師、ハンドメイド作品の販売など、大学生でも「継続的に収入を得る活動」をしていれば個人事業主に該当します。税務署に「開業届」を提出することで正式に個人事業主として届け出ることができます。

受験生
個人事業主って、会社を作るのとは違うんですか?あと、個人事業主になったら自分で確定申告しないといけないって聞いて、めんどくさそうで不安です……。
はい、法人(会社)は設立せず、個人のまま事業をする形です。そして確かに、個人事業主は自分で確定申告をする必要があります。アルバイトだと会社が年末調整で計算してくれますが、個人事業主は「収入から経費を引いて所得を計算し、税額を自分で申告する」までを自分でやる必要があるんです。
若葉さん
受験生
やっぱりめんどくさいんですね……。
最初は難しく感じますが、仕組みさえ理解すれば毎年同じ流れの繰り返しです。しかも簿記の知識があると、この「収入と経費を記録して申告する」という作業がグッと楽になります。むしろ簿記を勉強している私らにとっては、有利なフィールドとも言えるんですよ!
若葉さん

確定申告とは

確定申告とは、1年間(1月1日〜12月31日)の所得と、それにかかる税額を自分で計算して税務署に申告する手続きです。所得税の確定申告・納税期間は、原則として翌年2月16日頃から3月15日頃までです(曜日によって最終日は前後します)。

義務であることに注意:確定申告が必要な人が期限を過ぎてしまうと、無申告加算税や延滞税といったペナルティが発生します。個人事業主として一定以上の所得がある場合、確定申告は「やった方がいい」ではなく「やらなければならない」ものです。罰則の重さの違いはこちらの記事で詳しく解説しています。

国税庁とは

国税庁は、所得税・消費税・法人税などの国税を管轄する国の行政機関です。税金に関する制度・手続き・Q&Aは、国税庁の公式サイト(nta.go.jp)で確認できます。この記事のような税金の解説を読むときも、最終的に正確な情報は国税庁の公式サイトで確認するのが一番確実です。

個人事業主の青色申告と白色申告における所得税計算フローと控除額の引き算構造マップ図解

青色申告とは・白色申告とは・その違い

確定申告には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。

項目青色申告白色申告
事前の届出必要(開業から2ヶ月以内等)不要
記帳方法複式簿記が基本(一部簡易簿記も可)簡易な帳簿でOK
特別控除最大65万円の青色申告特別控除あり特別控除なし
赤字の繰越3年間繰り越せる原則できない
手間やや多い少ない
ポイント:青色申告は複式簿記での記帳という手間がかかりますが、その分、税制上のメリットが大きいです。複式簿記は簿記3級で学ぶ内容そのものなので、簿記を勉強している人にとってはハードルが低い選択肢です。

扶養とは

扶養とは、収入が少ない家族を、収入のある家族(多くは親)が経済的に支えている状態のことです。税金の世界では「扶養控除」という形で、扶養している親の税負担が軽くなる仕組みがあります。

実は「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」は別の基準で判定されるので注意が必要です。詳しい金額の基準や、アルバイトと個人事業主での違いはこちらの記事で詳しく解説しています。

基礎控除とは

基礎控除とは、所得の種類にかかわらず、すべての納税者が無条件で受けられる所得控除です。合計所得金額に応じて金額が決まり、この分だけ課税対象の所得が差し引かれます。誰でも自動的に適用されるという点がポイントです。

給与所得控除とは

給与所得控除とは、アルバイトや会社員などの「給与所得」にだけ認められている控除です。収入から一定額が自動的に差し引かれ、その残りが「所得」として扱われます。個人事業主の「事業所得」にはこの控除がなく、代わりに実際にかかった必要経費を差し引く仕組みになっています。

経費って何でも計上していいの?

結論から言うと、経費は何でも計上していいわけではありません。国税庁の基準では、次の2つを満たす必要があります。

1
事業の遂行上、直接必要であること

プライベートな支出は経費にできません。事業に使ったと説明できるものに限られます。

2
必要な部分を客観的に区分できること

面積・時間・使用頻度など、誰が見ても納得できる基準で「事業で使った分」を分ける必要があります。

家事按分という考え方:自宅の家賃や電気代のように、プライベートと事業の両方で使うものは「家事按分」という形で、事業で使った割合分だけを経費にできます。国税庁の基本通達では、事業で使う割合が50%を超えていれば全額を、50%以下でも合理的に区分できれば按分した金額を必要経費にできるとされています。なお、同じ生計で暮らす家族への支払いは経費にできません。

イメージとしては、自宅兼作業部屋の家賃6万円という1つのハコを、「プライベートのハコ」と「事業用のハコ」にきっちり仕切って分けるイメージだよ。例えば1日の作業時間や部屋の使用面積から見て「仕事で使ってるのは3割くらいだな」って合理的に説明できるなら、6万円のうち30%=1.8万円だけを堂々と「事業用のハコ」に入れて経費にできるんだ。逆に、残り70%の「プライベートのハコ」部分は経費にできないから、そこは自分の生活費として扱う必要があるよ。ポイントは、この割合を後から誰かに聞かれても「面積的にこれくらい」「時間的にこれくらい」ってちゃんと説明できる根拠を持っておくこと。なんとなくの感覚で「じゃあ半分にしとこう」みたいに決めるんじゃなくて、客観的な基準で線引きするのが大事だね。

用語早見表

用語ひとことで言うと
個人事業主法人を作らず個人で事業をする人
確定申告1年分の所得と税額を自分で申告する手続き
青色申告複式簿記で記帳する代わりに税制優遇が大きい申告方法
白色申告手間は少ないが税制優遇がない申告方法
扶養収入の少ない家族を経済的に支えている状態
基礎控除誰でも無条件で受けられる所得控除
給与所得控除給与所得だけに認められる自動控除
国税庁国税を管轄する国の行政機関
関連記事:学生の国民年金は学生納付特例制度の解説記事、個人事業主とアルバイトの扶養の壁の違いはこちらの記事、インボイス制度の経過措置はこちらの記事、申告が遅れた場合の罰則はこちらの記事で解説しています。

まとめ

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よくある質問

青色申告と白色申告の一番の違いは何ですか?
青色申告は複式簿記での記帳等の手間がかかる代わりに、最大65万円の青色申告特別控除など税制上の優遇が受けられるよ。白色申告は手続きが簡単な分、こうした優遇がないんだ。
個人事業主は経費なら何でも計上していいのですか?
いいえ、そこは注意してね。国税庁の基準では、事業の遂行上直接必要であること、必要な部分を客観的に区分できることが求められるよ。プライベートと共通の支出(家賃・光熱費など)は家事按分という形で、事業で使った割合分だけ経費にできるんだ。
確定申告はいつまでにやればいいですか?
所得税の確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの所得について、翌年2月16日から3月15日頃までに申告・納税するよ(曜日により最終日は前後するから注意してね)。

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